今後の問題は中国海苔だ

 まあ、私の目の黒いうちは二度とかつてのように韓国海苔が輸入されるようなことは無いだろうが、今後の問題は中国産の海苔だと思う。草目が良く、工賃も安く、素晴らしい。淅江省沿岸の海苔など、日本の海苔と同じ、いやもっと青芽だ。日本の変な海苔よりはましだ。将来、韓国の海苔は入ってこないにしても、中国の海苔が入ってくる可能性はあると思う。中国の人たちは、なかなか研究熱心だから、中国の海苔産業は発展すると思う。
 そこで、日本の生産者がどう考えるか、だ。質の悪い海苔を作っていると、消費者が段々と逃げていってしまう。中国の海苔でも、質の良いものであれば輸入して売った方が消費者のためになり、また喜ばれると思う。日本の生産者も、よくそのへんを考えて、質の悪い海苔は作らないようにしなければいけない。それに、海苔問屋もいけない。あんな腐ったような海苔を買うのだもの。当節「安かろう悪かろう」が通用する時代ではない。消費者が喜びもしない真っ白な海苔を、鉄道切符みたいに小さく切って売っている。地方の温泉場の旅館に行ってご覧なさい。実に酷い海苔が出て来る。生産者は勿論、海苔問屋も真剣に考えるべき時だ。まあ、百億枚プラスマイナス五億枚程度の生産は当分続くだろう。数を採らなければ商売にならないというのだから……。そりゃあ、良い海苔なら幾ら採れてもいいが、そうではないのだから困るのだ。本当に生販が共に考えなければいけないと思う。
次章へ
“わが海苔人生”トップへ戻る
宮永産業トップへ戻る